あがり症とは?

あがり症は日本人に多く見られ、症状は「人前に出るとあがってしまう」、「緊張してしまう」という状態になり、思うように話が出来なくなってしまうとか、顔が赤くなってしまう、他人の視線が気になってしまうという形で現れる、強迫神経症です。

例えば、受験で当日になると本来の力を発揮できなかったり、試験は問題なくできるけど面接になると過度の緊張で失敗したことがあったり、会社に入社して自己紹介がうまくいかなかったり、気になる異性に自分の気持ちを打ち明けられなかったりといった経験は程度の差こそあれ皆さんが経験していることも多いと思います。

上記以外にも人見知りをするとか、人に気を使うということは誰にでも多かれ少なかれあるものですが、こうしたことが過度に強くなり、「とらわれ」や身体的症状として慢性的に起こるようになったのが、あがり症だと言えるかもしれません。

特に、日本人には何事も「暗黙の了解」ということが尊ばれる社会でもあります。沈黙が美徳とされる社会では、自分の考えや意見を述べる機会自体があまり多くありません。そのため多くの人前で話すことに慣れていないのが日本人だともいえます。こうした状況で育つため、人前での話し方が上手になるはずもなく、人前に出るとあがってしまうのも当然なのです。

このように「あがり」という症状は誰にでも起こる正常な反応ですが、なかには不安や恐怖が強く、日常生活に支障をきたすケースが「あがり症」と呼ばれる症状なのです。また社会不安障害(対人恐怖症)のようなケースもありますが、「ここまでは正常、ここから先は病気」といった明確な区別があるわけではなく、程度の違いがあるだけなのです。