あがり症になるのはどんな人?

あがり症になってしまう人は、思い込みが強い人が多いそうです。
というのも、人前で緊張するのは誰でも経験すること。それなのに、少しでも緊張すると「自分はあがり症なのではないか・・・」と思い込んでしまう。

直接、あがり症になってしまうようなトラウマがあったわけでもないのに、自分で「あがり症かも・・・」と自己暗示をかけて、あがり症を引き起こしてしまう。つまり、あがると思うから、あがってしまうということがあるわけです。

自己暗示というものは、何も特別な技術ではなく誰でも自分で出来る行為なのです。一流のスポーツ選手が「自分は出来るんだ」と強く念じることで、最大の力を発揮すると言われるのも暗示の効果です。自己暗示によって、人は大きく影響されるのです。

あがり症だと思い込んで、結果あがり症になってしまうのは、ちょうどこの逆のパターンです。自分で自分があがり症だと強く念じて、自分に自己暗示をかけてしまっているということなのです。こうした暗示の効果は、子供を褒めて育てなさいということにもつながります。

子供に「良く出来たね」と褒めて育てるのと、「お前はダメだ、出来ない子だ」と言い聞かせるのでは、前者のほうがプラス思考になって能力が伸びるということも暗示の効果のひとつなのです。このように暗示によって、人は大きく影響されてしまうことがわかっていますが、あがり症の多くも自己暗示による、ネガティブイメージの増幅があがり症につながっていると考えられています。

あがり症の原因

「あがり症」は誰にでも起こる緊張や人見知りの症状が、強くなったものです。程度の差こそあれ、誰にでも起こりうる症状があがり症なのですが、原因はどのようなものがあるのでしょうか。

あがり症のメカニズムについては、血液中のノルアドレナリン値が上昇して症状が起こります。
ノルアドレナリンは覚醒や興奮に関係している神経伝達物質で、緊張や不安を感じたときに活発に分泌され、自律神経の交感神経を活性化します。交感神経が刺激されると心拍数や体温、血圧が急上昇するため、動悸や発汗、震えなどの症状が起こるのです。

人は誰でも緊張すれば、交感神経が優位になりますが、あがり症の人は、交感神経が人より敏感で反応が少々強く出すぎてしまうと考えられています。

あがり症のメカニズムはわかりましたが、過度に緊張してしまう原因はどこにあるのでしょうか。
赤面恐怖症や発汗恐怖など、あがり症の症状に悩んでいる人は、緊張や不安を感じて当然の時でも、これを異常なものとか恥ずかしいことと考え、排除しようとしていることが多く、ますます人前での緊張や不安を強くしてしまうという「悪循環」に陥っていると考えられます。

あがり症に悩む人は、最初は少し緊張の度合いが大きかったものが、それを克服しようという強迫観念に襲われてしまい、少しの緊張でも「またあがり症が出てしまう」と不安になり、緊張が緊張を呼ぶという負の連鎖が起きてしまっているのではないでしょうか。